『英知へのターニングポイント――思考のネットワークを超えて』のご案内
英知へのターニングポイント 最近、クリシュナムルティの本が彩雲出版さんから出版されましたので、お知らせいたします。彩雲出版の高山社長とは昨年知り合い、クリシュナムルティの本を出したいので協力してほしいむねの依頼がありましたので、今回の本をご紹介し、監訳者として関わらせていただきました。
原書名(The Network of Thought)からご推察いただけるように、クリシュナムルティは現代人が思考のネットワークに囚われて身動きがとれなくなっている実態をわかりやすく指摘し、そこからの出口をこのスイスとオランダでの一連の講話を通じて、聴衆一人ひとりと「公園を一緒に散歩しながら」、あるいは「晴れた日にベンチに腰かけながら」話し合っているかのような雰囲気で探し求めていきます。
クリシュナムルティの教えの全体がわかりやすくまとめられていますので、一読をお薦めします。
『英知へのターニングポイント――思考のネットワークを超えて』
(神咲 禮【監修】□大野 純一【監訳】□渡辺 充【訳】)

◎ ザーネン講話1(一九八一年七月十二日)―人間の諸問題と思考・意識の危機
◎ ザーネン講話2(一九八一年七月十四日)―知識・学び
◎ ザーネン講話3(一九八一年七月十六日)―葛藤・知覚
◎ ザーネン講話4(一九八一年七月十九日)―秩序・関係・イメージ・欲望
◎ ザーネン講話5(一九八一年七月二十一日)―脳の活性化・恐怖の回避・快楽の追求
◎ ザーネン講話6(一九八一年七月二十三日)―悲しみ・愛・死
◎ ザーネン講話7(一九八一年七月二十六日)―宗教・制御する者と制御されるもの・瞑想
◎ アムステルダム講話1(一九八一年九月十九日)―欲望・恐怖・悲しみ・慈悲心
◎ アムステルダム講話2(一九八一年九月二十日)―死・宗教・瞑想

神咲 禮[カンザキレイ]
クリシュナムルティ研究家。晩年のクリシュナムルティから直接教えを受け、講話を聞いた回数は、ゆうに200回を超える。クリシュナムルティのすべての原書と邦訳本を所蔵。運命の構造を読み解く象学(しょうがく)の第一人者でもあり、「時」を読む的確さに数多くの財界・政界の支持者を持つ。

大野純一[オオノジュンイチ]
1944年、東京浅草生まれ。一橋大学経済学部卒。翻訳家。

渡辺 充[ワタナベミツル]
1950年東京生まれ。1974年東京大学理学部物理学科(専攻:相対論、重力波)卒業後、同年4月に三菱商事入社。石油化学品の輸出入、エンタテインメント関連(F1、ディスコ、映画投資等)、IT関連の仕事に携わる。2001年1月退社。主にIT・教育関連の複数社の役員を経て、現在会社役員。1980年に坐禅を始め、2003年に曹洞宗、原田祖岳禅師門下、佐藤正真老師より印可証明を受ける。その後も参禅中。現在、KB会を主宰。
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