――鏡リュウジさんによるご紹介――
先日(3月30日)に日本トランスパーソナル学会主催のスペシャル・イベント「ファンタジーと変性意識体験」(プレゼンター:田口ランディ・蛭川立・鏡リュウジ氏;司会:諸富祥彦トランスパーソナル学会会長)にお邪魔したところ、鏡さんと歓談する機会に恵まれました。その際に鏡さんから御自身のブログで『「影」の心理学』を紹介してくださったとのことでした。

早速拝見したところ、以下のように紹介してくださっていました。
この場を借りて謝意を表させていただきます(大野)。

<鏡リュウジさんのブログ>

4月2日 ユング派の本2冊

桜の花もきれいに咲きだしました。火星と土星の180度、火星と天王星の合が続いて起こるこのシーズン、世界も緊張がまた走っていますね。
さてさて最近、久々にユング派プロパーの本が続けて出ました。一つは翻訳でホリスの『影の心理学』。現代のユング派の大物であるホリスが、シャドウとの向き合い方について様々な角度から語っている本です。
アメリカの著者だけあって非常にわかりやすい。この「わかりやすさ」が好みとして別れるところだとは思いますが、しかし心の影(個人的なものであろうと、集合的なものであろうと)と向き合おうとする人には格好のガイドブックになることは間違いないと思います。リズ・グリーン著『サターン』と合わせて読んでいただくと、理解が深まるのではないでしょうか。

そしてもう一つは日本人の著者のもの。山口素子さんの『山姥 山を降りる』。山口さんはスイスのユング研究所で分析家の資格を取得された方です。
恐るべき、しかし偉大な母性を象徴している女神は世界的に見ることができますが、山口さんは日本の「山姥」にそのイメージを見ておられます。Crone(老婆)のもつ智慧、恐ろしさ、豊饒性などというものが現代の女性の中にもなまなましく現れるということをたくさんの事例をひいて書かれています。

いずれも安心して読める本だと思います。
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