グルジェフとクリシュナムルティ――エソテリック心理学入門』

ハリー・ベンジャミン[著]/大野純一[訳]

2,100円(税込)

ISBN4-7952-2366-1 C0011
グルジェフとクリシュナムルティ グルジェフの教えのエッセンスを彼の高弟モーリス・ニコルの注釈書に基づいて紹介し、クリシュナムルティの教えとの共通点ないし関連性に言及する。あのデルフォイの神託 "Gnothi Seauton"(「汝自身を知れ」)の最も深い意味が明かされ、〈コスモス〉との深い関わりのなかで試みられるダイナミックな「自己発見の冒険」へと読者を誘う。

読者の声
  • 私はウスペンスキーの『奇蹟を求めて』の訳者である浅井先生に6年間(大学で)師事しました。5年前に1度グルジェフのワークに(浅井先生が主催する)触れさせていただく機会がありましたが、まだ未熟であったのか、準備ができていなかったのか、その後はそのワークやグルジェフ、ウスペンスキーの書物にも触れることなく月日が流れました。そして、大学を卒業しまた新しい学問を始めて様々な困難に遭遇した今、この本に出会えたことを本当にうれしく思い、感謝しています。改めて『奇蹟…』を読み直し、『注解……』にも触れ、再び浅井先生の主催するワークに参加してみたいと考えています。この本はその機会を与えてくれた「運命の書」となりました。

    −−−京都市 Y. Iさん(24歳女性)

  • とても興味深い内容でした。クリシュナムルティの本は以前から読んでいたのですが、改めてわたしたちが本質的に変容することの必要性、自己観察の重要性を感じました。ニコル博士の『注解』の翻訳刊行を期待しています。

    −−−与野市 M. Oさん(24歳男性)

  • グルジェフとクリシュナムルティの本は読んでいたが、両者を比較分析した本として大変貴重かつ重要な生きのある本だと思う。翻訳も平易な言葉(ただしこの手の本を読んでいる者にとって)で表現されていて分かりやすかった。頭の中を整理することができたと思う。こういう本(クリシュナムルティ、グルジェフ関係)は、どんどん出版してください。必ず買います。特に、地方では出版情報が分からず、上記の本のカタログで気が付くありさまです。新刊案内、目録がありましたら送ってくだされば助かります。次に出版を是非期待するのは……『テルティウム・オルガヌム』。これは人類にとって至宝とも言うべきものです。和尚ラジニーシが『私が愛した本』で取り上げていました。

    −−−青森県八戸市 自由業 A. Oさん(39歳男性)

  • クリシュナムルティは高校生の時から読んでいたのですが、本書の著者が指摘しているように、現実の人生への適用に関して困難を感じつづけていました。最近、自分でメディテーションをやったり、「13の目の暦」といったツールに取り組んだりするなかで、クリシュナムルティの教えの中核にあるものが非常に精緻な技術(この言葉はクリシュナムルティは好まないでしょうか)であるように感じてきました。クリシュナムルティの本もさすがに最近はコンピレーションものばかりになってきましたが、"The Book of Life", "Reflections on the Self"はとても良くできていると思いました。

    −−−浦和市 自由業 K. K.さん(36歳男性)

  • 学生時代からクリシュナムルティの著作に興味をもち、『生と覚醒のコメンタリー』から『学校への手紙』までほとんどあらゆる出版社のものを読んでいます。Gも読んだ。御社のこの本はいわゆる精神世界の本によくある変な写真やグルの大そうな写真、訳のわからない活字やレイアウトがなく、大変良心的でまっとうだと思います。うさん臭さがないので、精神世界に傾倒していない人にも受け入れられやすいと思います。普通に社会生活を送っている人が感じる日常の様々な葛藤や悩み、満たされない感じにメスを入れてください。

    −−−京都市 特別養護老人施設 職員(33歳男性)

  • エソテリズムやエソテリック心理学を知らなかったら、私は多分、退屈な毎日に疲れ果てていたでしょう。“汝自身を知れ”このことだけでも一生かかると思います(それ以上かもしれませんが)。この本を手にした感覚はすごいものがありました。ワクワクやドキドキ感が全身をほとばしるようななんともいえぬものでした。私の人生もこれからです。

    −−−熊本県 主婦 T. Tさん(36歳)

  • もともと GurdjieffとKrishnamurtiの両者に興味がありましたので、その両者を1冊の本に著したことで面白い本でした。内容的にも最初から最後まで分り易く、読み易く、本当に良い本です。ダイレクトメールをありがとうございました。

    −−−福岡県 パイプオルガニスト・ピアニスト N. Sさん(31歳 女性)

  • 以前からニコルの『注釈』を読んでみたいと思っていたので、とても興味深く読ませていただきました。内容的には著者自身が言っているように入門書のレベルにとどまっている感じですが、いくつか非常に啓発的な箇所もあり、より一層ニコルの原書にあたってみたい気持ちになりました。是非日本語版が出ることを望みます。グルジェフとクリシュナムルティの教えが基本的に全く同一のものを目指しているという主張には全く共感します。神智学やラマナ・マハリシの教えについても同じことが言えると思います。

    −−−東京都 公務員 T. Hさん(27歳男性)

  • M・ニコルの『注解』を読んでみたい。本書は入門書として素晴らしいと思う。今までのクリシュナムルティ関連の本と比べても、違う角度から見られてよかった。またグルジェフ思想の解りにくいところもこれで分かった部分が多かった気がする。

    −−−東京都 公務員 T. Hさん(27歳男性)

  • 私はエニアグラムを学んでいる関係からこの本を読むことになりましたが、とても興味深く読みました。エソテリック心理学にとても興味を持ち、実際にこのワークをするための資料となる本があれば、教えてほしいとさえ思っています。

    −−−京都市 会社員 N. Kさん(女性)

  • グルジェフソサエティーの日本メンバーで、独自の翻訳活動も行っていますが、この訳や的確ですばらしい訳だと思いますので、これからも頑張っていただきたいと思います。

    −−−奈良県 会社員 F. Tさん(40歳男性)

  • グルジェフについては何も知りませんでしたが、いろいろな点でクリシュナムルティと近いものを感じました。「内なるおしゃべり」「内的考慮」についてはまったくその通りで、教えられるところ大でした、パーソナリティとエッセンスの関係もわかりやすいと思います。〈ワーク〉の教えの全体像がわからないので、是非「心理学的注解」を読んでみたいと思います。なんとかこの本の考え方を授業に生かせないものか、と考えています。私にとって非常に有意義な内容でした。とても感謝しています。

    −−−宝塚市 教員 F. Tさん(50歳男性)

  • 久し振りに気分のすっきりする本に出会ったという感じがします。自分の中の「ことば」にならないものが書かれていた、そんな感じです。そして、もっと良く知りたいので、「……心理学的注解」の日本語訳があれば読みたいのですが、どうすれば手に入るかを教えて下さい。この本は自分の体験を引き合わせて読めるので、分かり易く、“グルジェフ”との初めての出会いがこの入門書で本当によかったと思っています。

    −−−東京都 福祉施設職員 M. Rさん(女性)

  • 今生きているこの地球、思考の世界でもがき、あがいている人間、生物。この世界がこの世だと思っていましたが、しかしそうではない。真なるこの世があったんですね。この本もすばらしいのですが、クリシュナムルティはまったくの驚きです。こういったことを知って、PHPから出ている『知的に生きるための思考術』を読んで、悲しくなりました。

    −−−名古屋市 看護婦 M. Yさん(42歳)

  • 「悟り」の心の状態に興味がある者にとってうれしい本に出会った。本書を読んで聖なるもの霊的なるものに触れる心のあり方がよくわかった。言葉によって心の次元など意識化するということは、心の変革の実践には自分自身の了解としてとても大切なことだと思います。感情と知性の心理的な通常の言葉を駆使しながら、高次の心の領域から同者を同時的瞑想体験に導いて通常の精神時空と論理的思考形式から脱し、聖なるものへと直接触れさせるクリシュナムルティあるいは秘教スクールの体系に忠実にワークとして知識と存在の両面から霊的(本書にはないが)自我と霊我の相互作用の働きを中心に霊的なものをイマジネーションを駆使しながら芸術的手法を用いて社会生活に還元しようとするシュターナーなど。本書を読んで、それぞれのエソテリック実践者の霊的なものに対する考え方やアプローチなどがわかってきた。3者はそれぞれの霊的な道筋をたどり、霊的なものに触れた後、地上への往還として自らの実践を語っているのだが、こちらの世界に向けてのエソテリックの門の開き方の違いが見えてきたりして興味深かった。これからもエソテリック関連書を刊行してください。

    −−−愛知県 ピアノ講師 Y. Rさん(41歳女性)

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