家族指向グリーフセラピー──がん患者の家族をサポートする緩和ケア』

デイビッド・キセイン、シドニー・ブロック[著]/青木聡、新井信子[訳]

2,415円(税込)

ISBN4-434-05154-7
家族指向グリーフセラピー──がん患者の家族をサポートする緩和ケア 緩和ケア/悲嘆ケアに携わるすべての人に
家族指向グリーフセラピーは、末期患者の生活の質(Quality of Life)を高めるために家族機能の改善を試みるアプローチであると同時に、患者が亡くなった後も継続的に遺族をサポートしていく画期的な緩和ケア/悲嘆ケア・サービスである。本書では、世界的に評価の高い家族指向グリーフセラピーの実際が詳しく紹介されている。

<本書の内容>

◎家族ケアと家族の悲嘆

◎家族機能の類型

◎家族指向グリーフセラピーの実際

◎家族指向グリーフセラピーで浮上する一般的なテーマ

◎セラピーの典型例

◎家族指向グリーフセラピー適用上の課題

◎特定のライフイベントが家族に与える影響

◎倫理的な側面

◎家族指向グリーフセラピーの導入

◎付録:家族関係指標

■著者紹介
デイビッド・キセイン(David Kissane)
1974年、オーストラリア・メルボルン大学医学部卒業。1991年、モナッシュ大学精神医学講座修士課程修了。1995年、メルボルン大学から医学博士号授与。専門はコンサルテーション・リエゾン精神医学。サイコオンコロジーおよび緩和ケアの第一人者として世界的に知られている。モナッシュ大学精神医学講座で訓練を受ける前は、8年間にわたって一般開業医。モナッシュ大学精神医学講座講師(1992−1993年)、上級講師(1994−1995年)。
1996−2003年、メルボルン大学緩和医療科教授/緩和ケアセンター所長。2000−2003年、国際サイコオンコロジー学会会長。2003年より、アメリカ・ニューヨークにあるメモリアル・スローン−ケタリングがんセンターの精神医学/行動科学部門の主任。

シドニー・ブロック(Sidney Bloch)
1964年、南アフリカ・ケープタウン大学医学部卒業。1972年、メルボルン大学から医学博士号および臨床心理学博士号授与。専門は医療倫理、家族療法、サイコオンコロジー。11冊の著書がある。1973−1975年、スタンフォード大学特別研究員。1976−1988年、オックスフォード大学ウォーンフォード病院顧問精神科医および精神医学講座講師。1989−1999年、メルボルン大学精神医学講座上級講師。1999年より、メルボルン大学緩和ケアセンター教授。1992年から『オーストラリア・ニュージーランド精神医学雑誌』(Royal Australian and New Zealand College of Psychiatrists:RANZCPの学会誌)の編集委員を務めている。現在は編集委員長。
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