クリシュナムルティとは誰だったのか──その内面のミステリー』

アリエル・サナト[著]/大野純一、大野龍一[共訳]

2,415円(税込)

ISBN4-434-06162-3 C0011
クリシュナムルティとは誰だったのか──その内面のミステリー 20世紀のマイトレーヤ伝説の真相に迫る
クリシュナムルティには長期間にわたって続いた"プロセス"と呼ばれる不可解な身体的苦痛を伴う体験があった。それは一体何を意味するのか?また、彼は通常思われているように本当に神智学的な思想を否定していたのか?
著者は膨大な資料を駆使しながら、これらの問題に深く探りを入る。
そして、「永遠の哲学」という広い視野から彼の人物・思想を捉え直し、「新時代の告知者」としての明確な位置づけを与えようとする。三十年に及ぶ調査研究の成果として発表された、クリシュナムルティ研究に新次元を開く画期的な著作。

〈本書の主な内容〉

第1部 源泉

第1章 永遠の哲学/第2章 新たな見地/第3章 突然変異

第2部 受難

第4章 イニシエーション/第5章 プロセスと権威/第6章 実験

第3部 他在

第7章 最愛の方/第8章 エッケ・ホモ[この人を見よ]/第9章 マイトレーヤ

■著者プロフィール
アリエル・サナト[Aryel Sanat]
1964年以来、クリシュナムルティと永遠の哲学についての講演・著作に従事。ワシントンD.C.にあるアメリカン・ユニヴァーシティの宗教哲学部準教授を任じた。
その後、本書への関心が高まった結果、フリーとなり、米国だけでなく、カナダ、ヨーロッパ、インド、オーストラリアなどから招かれて講演・教育活動を展開。インドでは、チェンナイ[マドラス]のThe School of the Wisdomで教えた。
現在はホノルルに在住。哲学博士論文"The Analytical Fallacy"(分析的謬論)を一般向けに書き直している。この論文は、プラトンからデリダ、ウパニシャッド、ナーガルージュナ、老子からラーマナ・マハリシ、鈴木大拙、ケン・ウィルバーまでの哲学の領域において、いかにして、また、なぜクリシュナムルティの業績が根源的で新たな始まりを画しているかを示したものである。

読者の声
  • クリシュナムルティの本はかなり読みましたが、彼に関する解説書の中では目から鱗がおちる思いの一冊でした。彼の言動の中で矛盾と思われる不部分や、その真意……凡人である私には読み解けなかったことに鋭い洞察が加えられていて、クリシュナムルティに対する理解が一段と深まりました。

    ――T. M.さん(45歳、女性、公務員、神奈川県)

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