『風土臨床 沖縄との関わりから見えてきたもの 心理臨床の新しい地平をめざして』
青木真理[著]
2,100円(税込)
ISBN4-434-08623-5 C0011
沖縄の「カミンチュウ」から学んだ知恵を心理臨床に活かす試み
――沖縄の方々、心理臨床に携わる方々へ――
心理臨床家が沖縄を訪れ、カミンチュウ(神の人:神事に関わる職能者)と出会った。カミンチュウの祭に学び、人生に学んだ。人と人、その地を住処とするものとが、互いに影響し合い、貢献し合いながら、調和し共生していくことを目指して行われてきた伝統的な祭。その智慧からの学びを「風土臨床」という形で、沖縄の人々、沖縄の世界にお返しすると同時に、心理臨床という畑をより豊かに耕したいという願いから本書は編まれた。 本書は、……自主シンポジウム「気と風土をめぐる臨床」のシンポジストの手になるものである。……本書の内容は、シンポジウムをもとにしながら、執筆者それぞれがふくらませ、互いに討議するなかで生まれてきたものである。「風土臨床」という、定義のきわめて曖昧な概念に関して、いわばロールシャッハ・テストの図版に対するごとく、各人の心理臨床の実践に裏打ちされた想像を付与することででき あがったのが各論文である。書のタイトルを『風土臨床:沖縄との関わりから見えてきたもの――心理臨床の新しい地平をめざして』としたのは、本書が心理臨床に携わる人々の心に響き、新しい心理臨床の movement へとつながっていくことを願ってのことである。《はじめに》より
《本書の内容》
はじめに――風土へのまなざしのはじまり(青木真理)
第1章 心理臨床家の沖縄研究
第1節 カミゴトの関与観察――玉城安子さんとの出会い――(青木真理)
第2節 夢の叡智(山本昌輝)
第3節 カミンチュウ(玉城さん)の夢(山本昌輝)
第2章 沖縄研究と風土臨床
第1節 土地から教えられるもの(山本陽子)
第2節 からだと風土(橋本朋広)
第3節 風土臨床――自然から受け取り、お返しすること――(青柳寛之)
第3章 風土臨床の展開
第1節 風土臨床の態度と実践(青木真理)
第2節 風土臨床と心理療法(山本陽子)
第4章 沖縄神学と風土臨床
第1節 沖縄神学と風土臨床の間(加藤 清)
第2節 住まうということ(山本昌輝)
第3節 御嶽のコスモロジー(山本昌輝)
第4節 祈りと心理療法(山本昌輝)
おわりに(山本昌輝)
――沖縄の方々、心理臨床に携わる方々へ――
心理臨床家が沖縄を訪れ、カミンチュウ(神の人:神事に関わる職能者)と出会った。カミンチュウの祭に学び、人生に学んだ。人と人、その地を住処とするものとが、互いに影響し合い、貢献し合いながら、調和し共生していくことを目指して行われてきた伝統的な祭。その智慧からの学びを「風土臨床」という形で、沖縄の人々、沖縄の世界にお返しすると同時に、心理臨床という畑をより豊かに耕したいという願いから本書は編まれた。 本書は、……自主シンポジウム「気と風土をめぐる臨床」のシンポジストの手になるものである。……本書の内容は、シンポジウムをもとにしながら、執筆者それぞれがふくらませ、互いに討議するなかで生まれてきたものである。「風土臨床」という、定義のきわめて曖昧な概念に関して、いわばロールシャッハ・テストの図版に対するごとく、各人の心理臨床の実践に裏打ちされた想像を付与することででき あがったのが各論文である。書のタイトルを『風土臨床:沖縄との関わりから見えてきたもの――心理臨床の新しい地平をめざして』としたのは、本書が心理臨床に携わる人々の心に響き、新しい心理臨床の movement へとつながっていくことを願ってのことである。《はじめに》より
《本書の内容》
はじめに――風土へのまなざしのはじまり(青木真理)
第1章 心理臨床家の沖縄研究
第1節 カミゴトの関与観察――玉城安子さんとの出会い――(青木真理)
第2節 夢の叡智(山本昌輝)
第3節 カミンチュウ(玉城さん)の夢(山本昌輝)
第2章 沖縄研究と風土臨床
第1節 土地から教えられるもの(山本陽子)
第2節 からだと風土(橋本朋広)
第3節 風土臨床――自然から受け取り、お返しすること――(青柳寛之)
第3章 風土臨床の展開
第1節 風土臨床の態度と実践(青木真理)
第2節 風土臨床と心理療法(山本陽子)
第4章 沖縄神学と風土臨床
第1節 沖縄神学と風土臨床の間(加藤 清)
第2節 住まうということ(山本昌輝)
第3節 御嶽のコスモロジー(山本昌輝)
第4節 祈りと心理療法(山本昌輝)
おわりに(山本昌輝)