仏教のまなざし――仏教から見た生死の問題』

モーリス・オコンネル・ウォルシュ[著]/大野龍一[訳]

1,470円(税込)

ISBN978-4-434-11775-6 C0011
仏教のまなざし――仏教から見た生死の問題 仏教から生死のタブーに斬り込んだ稀有の論稿

 死とは何か? 死後の世界はあるのか、あるとすればそれは今を生きる私たちにどういう意味をもつのか?また、多くの問題を含みもつセックスの問題を仏教はどう見ているのか?そして、仏教で説かれる「無執着」とは何を意味するのか……。
 一般読者を念頭に、テーラワーダ仏教の見地から書かれたアクチュアルな問題提起の書。訳者解説と、クリシュナムルティ「輪廻転生について」を付す。

《本書の内容》
1. 仏教と死
大きなタブー■伝統的なキリスト教の見解■現代の世俗的見解■仏教の態度■「死後生存主義」と「断滅主義」が含みもつもの■抑圧■その帰結■死と仏教徒■死への願望■死後生存と反死後生存の心理学■スピリチュアリズムとオカルト■死とは何か?■再生とは何か?■死と阿羅漢■瞑想と死■補遺:科学と死後生存

◎ 無我説と輪廻転生――訳者


2. 無執着
無執着の難しさ■「十字軍」的思考の問題点■隠れた心理的動機■内部の問題に気づくこと■ドゥッカと外部世界■無知と五つの障害物■観察の効用■無知への執着とマインドフルネス■「無我」理解と無執着へのステップ■結び

◎ ドゥッカと心理的投影――訳者


3. 仏教とセックス
序■比丘の場合■古代インド■在家信者■性的な快楽と「罪」の観念■結婚■婚外のセックス■セックス、宗教、反宗教■性が真に意味するもの■セックスと再生■セックスと悟りの道の諸段階■コントロール能力を得る■結び

◎ 現代と性の問題――訳者

◎ 付録‥クリシュナムルティ「輪廻転生について」

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