ミドル・パッセージ――生きる意味の再発見』

ジェイムズ・ホリス[著]/藤南佳代、大野龍一[訳]

1,680円(税込)

ミドル・パッセージ――生きる意味の再発見

人生後半を豊かに生きるために――ユング派分析家からのメッセージ


 人によってその時期と訪れ方はさまざまだが、一般に「中年危機」と呼ばれる人生の転換機が必ずやってくる。思うにまかせぬまま、人は空虚さ、混乱、倦怠、惨めさ、抑うつ等に悩まされる。しかしそこには、実り豊かで創造的な後半生と、自己の全体性を実現するための、深いこころの知恵が秘められている。
 欧米でロングセラーを続ける、アメリカ心理学会重鎮の快著。すぐれた人生論、教養書としても読める本書は、ミドルだけでなく、よりよい生き方を模索する若い世代にも実り多い読書体験を約束してくれるだろう。

《本書の内容》
第1章 かりそめのパーソナリティ
第2章 ミドル・パッセージの到来(深層からの圧力と地殻変動の予兆●新しい種類の考え方●アイデンティティの変化●投影の引き戻し●肉体と時間感覚の変化●希望の縮小●神経症になること)
第3章 内面への方向転換(ペルソナと影の対話●夫婦関係の問題●ミッドライフの浮気●子から親へ、親から子へ●仕事の世界‥職と天職●劣等機能の出現●影の侵略)
第4章 文学に見られる事例
第5章 個性化:神話としてのユング心理学
第6章 大海原にひとり(寂しさ(loneliness)から孤独(solitude)へ●失われた子どもとつながる●情熱のある人生●たましいの沼地●壮大な弁証法●メメント・モリ(「つねに死を想え」)●この光り輝く小休止)

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