ジェンドリン哲学入門――フォーカシングの根底にあるもの』

諸富祥彦・村里忠之・末武康弘[編著]

2,730円(税込)

ISBN978-4-434-13554-5 C0011
ジェンドリン哲学入門――フォーカシングの根底にあるもの

フォーカシングの原点ジェンドリンの思想について、その全容を解き明かしたはじめての入門書。心理臨床を支える現代思想の最前線!


フロイトとフッサール以来、ハイデッガーとヴィトゲンシュタインを経て、現代思想はポストモダンの閉塞の後に、ジェンドリンの実践・臨床哲学に活路を見出すだろう。 体験過程(experiencing)への照射に始まったジェンドリン哲学は、一貫した問題関心を追求しつつ、the implicit(暗在性、暗黙なるもの)の哲学へと発展してきた。“インプライング”、“万事連関(evev)”、“リーフィング”、“介在する事象”、“開かれた循環”、“原言語”、“モナド”、“ダイアフィルス”……独自の新概念によって構築されたジェンドリン哲学の全容を本書は解明する。最終章には『プロセスモデル』用語集を掲載。

《本書の内容》
■ジェンドリン哲学への小さなガイド――フォーカシングを知らない哲学者と、哲学を知らないフォーカシング学習者のために―― ■『体験過程と意味の創造』新装版の序文(一九九七) ■『体験過程と意味の創造』について ■ジェンドリンの現象学 ■現象学的概念か現象学的方法か――夢についてメダルト・ボスを批判して――」(一九七七)(抄訳) ■ジェンドリンの倫理学――「過程価値」ないし「プロセス・エシックス(過程倫理学)」 ■身体―環境、暗在的含意と生起、進化そして行動――『プロセスモデル』第I章〜第VI章  ■『プロセスモデル』第VII章にみるジェンドリンの言語論 ■プロセスモデルのVIII章について――フォーカシング&TAEの真の用途 ■TAE(Thinking At the Edge)とは何か? ■体験過程論における自己同一性の問題 ■『プロセスモデル』(一九九七)用語集
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