『呪術師の飛翔――未知への旅立ち』
タイシャ・エイブラー[著]/こまい ひさよ[訳]
2,310円(税込)
ISBN978-4-434-15513-0 C0011
カスタネダの世界の新たな側面を仲間の女呪術師が明かした、カスタネダ・ファン待望の書!
本書には、一連のカスタネダの著作では明らかにされていない、呪術訓練の初期段階の詳細が描かれている。
タイシャ・エイブラーは、ドン・ファン・マトスの指導の下、メキシコ出身の指導者たちから入念なる指導を施された、三人の女性からなるグループの一員である。
本書はタイシャ・エイブラーが“忍び寄りの人”として受けた、驚くべき訓練の記録を伝えるものである。
本書はタイシャ・エイブラーが“忍び寄りの人”として受けた、驚くべき訓練の記録を伝えるものである。
カルロス・カスタネダ(「序文」より)
この本の中で語られている数々の出来事は、忍び寄りの人が受ける呪術訓練の初期段階を描き出している。この段階では、習慣的な思考様式、行動様式、感じ方を、初心者が誰でも修めなければならない、「反復」と呼ばれる伝統的呪術課行によって浄化することになっている。反復を補完するために、私は「マジカルパス」と呼ばれる、運動と呼吸を組み合わせた一連の訓練を教わった。そしてその訓練に充分な一貫性を与えるために、付随する論理的根拠ならびに説明を用いた指導を受けたのだ。
教わったこと全てが目指すゴールは、自らの持てる通常エネルギーの再分配と拡張である。そうすると、呪術訓練で要求される知覚の並外れた芸当に、エネルギーを充てることができるのだ。反復によって、古くなった習慣や思考、期待や感情といった強制パターンが破られるや否や、人は呪術の教えが提供する新しい原理に従って生き、異なった現実を直接認識することで、その原理を実証するに足る充分なエネルギーを、確実に蓄積できるようになる。訓練の背後にある意図とは、かようなものである。
教わったこと全てが目指すゴールは、自らの持てる通常エネルギーの再分配と拡張である。そうすると、呪術訓練で要求される知覚の並外れた芸当に、エネルギーを充てることができるのだ。反復によって、古くなった習慣や思考、期待や感情といった強制パターンが破られるや否や、人は呪術の教えが提供する新しい原理に従って生き、異なった現実を直接認識することで、その原理を実証するに足る充分なエネルギーを、確実に蓄積できるようになる。訓練の背後にある意図とは、かようなものである。
タイシャ・エイブラー(「はじめに」より)
《本書の内容》
■序文…カルロス・カスタネダ■見知らぬ女性■奇妙な約束■退屈な目をした犬■反復の技法■子宮に巣食う虫■無限の眼差し■影たちの道化■スピリットの声■クリスタルの秘法■呪術師のダブル■影の世界■呪術師のマスター■呪術師の敵■呪術師の大作戦■呪術師の瞳■禁断の廊下■呪術師の管理人■マンフレッドの秘密■空白の時間■ダブルの門■呪術師の飛翔
■序文…カルロス・カスタネダ■見知らぬ女性■奇妙な約束■退屈な目をした犬■反復の技法■子宮に巣食う虫■無限の眼差し■影たちの道化■スピリットの声■クリスタルの秘法■呪術師のダブル■影の世界■呪術師のマスター■呪術師の敵■呪術師の大作戦■呪術師の瞳■禁断の廊下■呪術師の管理人■マンフレッドの秘密■空白の時間■ダブルの門■呪術師の飛翔
〈著者紹介〉
タイシャ・エイブラー(Taisha Abelar)
アメリカ人女性。呪術師・人類学者・著述家。カルロス・カスタネダの呪術グループに属する女呪術師三人のうちの一人で、カスタネダの師であるドン・ファン・マトスが率いるグループのメンバーたちから呪術訓練を受けた。後年は、カスタネダによって設立されたクリアグリーン主催のワークショップの指導に携わった。
タイシャ・エイブラー(Taisha Abelar)
アメリカ人女性。呪術師・人類学者・著述家。カルロス・カスタネダの呪術グループに属する女呪術師三人のうちの一人で、カスタネダの師であるドン・ファン・マトスが率いるグループのメンバーたちから呪術訓練を受けた。後年は、カスタネダによって設立されたクリアグリーン主催のワークショップの指導に携わった。