『人間中心の教育――パーソンセンタード・アプローチによる教育の再生をめざして』
畠瀬 稔・水野行範・塚本久夫[編著]
2,310円(税込)
ISBN978-4-434-16962-5 C0011
30年にわたる人間中心の教育研究の成果
本書は、「人間中心の教育研究会」発足30年とカール・ロジャーズ生誕110年を記念し、「競争主義」「成果主義」に向かう日本の教育に対して、ひとり一人の人間の存在を尊重し、人間としての全体的な成長を援助する「パーソンセンタード(人間中心の)教育」の理論と実践を、同研究会での成果ならびに「有馬研修会」での経験を踏まえて、紹介し、提案している。
人間性を尊重する教育をめざすすべての人びとに
励ましとヒントを与える!
この書物は、「生き生きと、人間らしく生きたい、そのような教育をしたい」と願う人びとを励まし、ヒントになるようにとの思いで作られた。「学校で、職場で、家庭で、もっと、自分らしく、人間らしく、生き生きと生きたい」「数値目標や効率や成果にしばられ、組織の歯車として息がつまりそうだ」「知識を注入するのではなく、成長を援助するような教育をしたい」「カウンセリングやエンカウンター・グループを教育に活かせないだろうか」という方々にぜひ読んでいただきたい。(「まえがき」より)
第1部 人間中心の教育〜その実践と理論〜
■第1章 「人間中心の教育」を求めて
■第2章 小学校における人間中心の教育の試み
■第3章 子どもの「自己の成長」の援助
■第4章 現実の授業のなかの「学び」
■第5章 PCAカウンセリングと学校教育
■第6章 パーソンセンタード教師が育つ研修
■第7章 パーソンセンタードの学習グループとしての「創作体験」について
■第8章 エンパワーメント・カウンセリング&コーチング
■第9章 パーソンセンタード・アプローチと個人・組織・地域社会が育て合う学校づくり法
第2部 人間中心の教育〜有馬研修会の体験から〜
■第1章 つぶやき集・有馬ワークショップ参加者の声
■第2章 「人間中心の教育」を願って〜有馬ワークショップ体験から〜