『創造性について――新しい知覚術を求めて』
デヴィッド・ボーム[著]
1,785円(税込)
ISBN978-4-434-18129-0 C0011
稀有の科学者が指し示す、創造的な生き方への道程
真の創造性と独創性を実現することは困難ではあるが、しかし潜在的には誰にでも可能である。ただし、そのためには通常の精神を激しく揺さぶり、真の創造性と独創性を可能にする状態に入るようにさせねばならない。精神のこの創造的な状態を覚醒させることによって、私たちは自分自身の内側にだけでなく、外側のあらゆるものの奥にも創造的な調和を発見することができるようになる。
ボームは創造性という現象に深くかつ透徹した洞察の光を投じている。
『対話について』と双璧を成す、珠玉の論考集
『ダイアローグ』(英治出版、2007年)の刊行以来、専門家だけではなく一般読者にも注目されるようになったボームは、本書では、創造的な生き方への鍵を握っている新しい知覚のあり方に、様々な角度から周到かつ大胆に迫っている。
《本書の内容》
◎第1章 創造性について
◎第2章 科学と芸術の関係について
◎第3章 想像の範囲
◎第4章 運動を知覚する芸術
◎第5章 芸術、対話、暗在秩序
科学と芸術の両者における全体性の持つ、部分への還元不可能性を率直に認めることがデヴィッド・ボームの一貫した哲学的立場を要約している。分裂、闘争、二枚舌だらけの現代にとって、『創造性について』と『対話について』がルートレッジ・クラシックシリーズに収められたことは、格別に意義深いことである。
マサチューセッツ大学アムハースト校、リン・マーグリス
ボームはわれわれに、創造性とは何かだけでなく、何がそれを妨げているかをも告げ、われわれ自身が創造的になるのを助けてくれる。
パーヴォ・ピルカーネン
深さと広さの稀有の組み合わせである。
ルネ・ウェーバー
ボームは洗練された、魅力的な思想家である。
ザ・ガーディアン
ボームの思想は深く、そして刺激的である。
ニュー・サイエンティスト
これは大いなる深さと独創性を兼ね備えた素晴しい本である。
フィジックス・トゥデー
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《好評発売中》(2刷)
時間の終焉──J・クリシュナムルティ&デヴィッド・ボーム対話集
J・クリシュナムルティ[著]/渡辺 充[訳]
著名な理論物理学者と稀有の覚者が、人類の未来について英知を傾けて行った長大な対話録。五、六千年ほど前から辿られ続けてきた間違った進路から人類を転じさせるべく、心理的葛藤の根源、自己中心的行動パターンの打破、脳細胞の変容、洞察の伝達、老化の防止、断片化された人生から生の全体性をいかにして回復させるべきかへと話し及ぶ。
〈2,415円〉