「グロリアと三人のセラピスト」とともに生きて――娘による追想』

パメラ・J・バリー[著] 末武康弘[監修]/青葉里知子+堀尾直美[共訳]

1,890円(税込)

ISBN978-4-434-18326-3 C0011
「グロリアと三人のセラピスト」とともに生きて――娘による追想

グロリアの“その後”についての貴重な証言

1965年にアメリカで公開された、史上初の心理療法のデモンストレーション映画 「グロリアと三人のセラピスト」

これはアメリカのみならず世界各地で心理療法の教材映像として視聴されてきた有名な映画である。その内容は、当時のアメリカを代表する心理療法家、カール・ロジャーズ、フレデリック・パールズ、アルバート・エリスがひとりの女性の心理療法面接を行うというもので、そのクライアント役をつとめたのがグロリアという当時三十歳を少し過ぎた女性だった。この映画が公開されて以降、心理療法の映像資料は他にも多々制作されてきたが、現在に至るまで最も多くの人々に視聴され、内容についての分析や議論が数多く行われてきたと言われている。

本書は、グロリアの娘パメラが映画にまつわる母の思い出を綴るだけでなく、突然の病と死によって母が達成できなかった意志――映画撮影の経験とその後の彼女の人生や成長について真実を伝えること――を受け継ぎ、実現させるために書いた待望の書。

《本書の内容》

第1 章 教会と「セックスの本」◎よい少女―悪い少女

第2 章 リッツ・クラッカーと脚◎ケネディ死去

第3 章 「あなたにはセラピーが必要よ」◎あの映画

第4 章 『三人のセラピスト』◎「やつらを訴えろ!」

第5 章 『グロリアの映画』を乗り越えて◎エサレンのフリッツ

第6 章 ふたりの父親◎旅

第7 章 「『待って!』と伝えて」◎スキップ

第8 章 カール・ロジャーズを捜して◎お米の上にひざまずく

第9 章 ジョン・シュリーンと私の出会い◎禅の修行

第10 章 グロリアの死◎「これはあなたの仕事よ」

エピローグ 「見たことは半分だけ信じて、聞いたことは無視せよ」

◎監修者による解説と資料

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