『池田晶子の言葉──小林秀雄からのバトン』
稲瀬吉雄[著]
定価(本体1,900円+税)
ISBN978-4-434-20225-4 C0011
稀有の女流哲学者・池田晶子の100の言葉がいざなう
自由なる思索への旅、そして考えるよろこび。
――小林秀雄より受け継ぎし、生動する考える精神の真髄――
「存在の謎」探求へと向かう入場門には、いつも微笑みながら「自力で、考えなさい」と語りかける池田晶子がいる!!
考えている現場には、常に「生きているということが一体どういうことかわからない」という疑問が 渦巻いている。ここからすべては発しているともいえる池田の言葉は、いかなる時も、「生きること」 の本質について考えるヒントを読者に提供してくれているに違いない。その意味で、池田の言葉は、 人生の途上にあるすべての人々が、自分の生と向き合う鏡の役割をしてくれるのではあるまいか。そ してまた、池田の言葉は変幻自在な表現を携えつつ、真の哲学者のみがもたらしてくれる精神の自由 への気づきに通じる力を持っていると私は思う。
(本書「池田晶子の言葉」より)
《本書の内容》
◎ プロローグ 今なぜ、池田晶子なのか──小林秀雄からのバトン──
◎ 池田晶子の言葉
(1) 考えることについて (2) 言葉について (3) 論理と理性について (4) 私について (5) 生と死について (6) 心について (7) 男と女について (8) 家族と社会について (9) 仕事と生活について (10) 幸福と笑いについて (11) 孤独と苦しみについて (12) 理想と現実について (13) 常識について (14) 国家と革命について (15) 戦争と平和について (16) 人生について (17) 年齢と老いについて (18) 善悪について (19) 歴史と人類について (20) 科学と宗教について (21) 哲学について (22) 魂について (23) 宇宙について (24) 自由と問いについて (25) 存在の謎について
◎ エピローグ 未見の世界へ、考えることと共に──池田晶子からのバトン──