『ブッシュマン・シャーマン――エクスタティックなダンスでスピリットを呼び覚ます』
ブラッドフォード・キーニー[著]、松永秀典[訳]
定価(本体2,200円+税)
ISBN978-4-434-20450-0 C0011
根源的な力、ライフ・フォース=i生気)を求めての
稀有のスピリチュアル・ジャーニーの記録
若いころからグレゴリー・ベイトソンと親交をもったアメリカ人心理療法家である著者は、家族療法の分野で頭角を現したが、四十歳を過ぎた頃に心理療法の世界から姿を消し、世界各地のヒーラーと交流を深めた。
なかでも、ブッシュマン・ドクターたち、そして日本の「生気術」の大隅伊久子氏からは多くを学ぶとともに、それらの伝統の後継者としての任を託された。
本書はその間の経緯を克明に綴った、大いなる愛がもたらすエクスタシーの世界への誘いである。
一九九〇年夏のこと、私は『ンツォム・チャイ』というタイトルの、ブッシュマンのヒーリングダンスを収録した短いドキュメンタリー映画を偶然目にした。すぐに私は、そこに自分が慣れ親しんでいる世界を認めた。人々が体を震わせ、至福の中で体の震動を伝えあっていたのだ。現存する最古の文化のエクスタティックな表現が、私には即座にわかるものだった。映像に記録された動き、震える声、そして互いのやりとりは、すべて私自身が体験してきたものだった。そうとは知らないうちに私は、震える手で人に触り、相手と一緒に至福に達するという、ブッシュマンのやり方と同じことをしていたのだ。(第五章より)
《本書の内容》
- 日本語版への序文
- 一 大いなる愛
- 二 ミズーリでの至高体験
- 三 線を円にする
- 四 再スタート
- 五 ブッシュマンに会う
- 六 愛の矢を射る
- 七 スピリットの試練を生きぬく
- 八 ズールーの人々の中で
- 九 カラハリの星の導き
- 十 スピリットと深く関わる
- 十一 カラハリへの帰郷
- 十二 イニシエーションの夜
- 十三 カリブのスピリットの旅
- 十四 知らせの刺し傷
- 十五 バリで試される
- 十六 私のこの小さなともしび
- 十七 神へのロープ
- 十八 神は途方もない
- 一九 トリックスター・シャーマン
- 二十 糸を修復する
- 二十一 愛の輪
- 二十二 原初の存在に会う
- 二十三 『セイ・アーメン・サムボディ』