『老いること ― エイジレス・ソウル:人生の意味と喜びを探求する 生涯にわたる旅路 ―』
トマス・ムーア[著]/青木 聡[訳]
定価(本体2,200円+税)
ISBN978-4-434-25764-3 C0011
老いることは、喜びに満ちた経験となる
あなたは老いについて悲しんでいる。あなたは人生の終わりに近づいている。あなたの身体は以前ほ ど壮健ではなく、柔軟でもない。あなたの友人たちが亡くなっていく。あなたは健康について不安を 抱えている。あなたの物忘れはひどくなっている。老年のこうした側面の何を好きになればいいのだ ろうか?(本文より)
「老い」についての否定的なイメージに対して、ムーア(ニューヨーク・タイムズのベストセラー#1『失われた心、生かされる心』の著者)はその肯定的な側面に焦点を当て、むしろ若さの未熟さに対して、ちょうどワインやチーズが熟成していくように、老人はより「老熟」し、より賢明になり、今まで誰も見たことがないようなユニークな存在へと変容していくための格好の機会を与えられると言う。 本書は、様々な角度から老いという現象に迫り、よりいっそう魂を深める生き方へと誘ってくれる。
【本書の内容】
第一部:通過儀礼
第1章:初めて経験する老い
第2章:年老いた身体、若い魂
第3章:人生の道
第二部:歳を重ねて、より深みのある人物になる
第4章:メランコリー:幸せへの道
第5章:人生経験の整理
第6章:セクシュアリティの成熟
第三部:老いを別の角度から想像する
第7章:イニシエーションとしての病気
第8章:怒りっぽい老人
第9章:遊ぶ、働く、リタイアする
第四部:未来へ心を開く
第10章:エルダー(老賢性)を発揮する
第11章:遺産:人生という実験の未来
第12章:孤独感を変容させる
第五部:老いのスピリチュアリティ
第13章:友情とコミュニティ
第14章:年老いた天使
第15章:死と共に生きる
■ 著者プロフィール ■
トマス・ムーア
ニューヨーク・タイムズのベストセラー#1『失われた心、生かされる心』の著者。成熟したスピリチュアル・ライフを啓発する著作、魂を深める生き方に関する著作多数。3つの著作でベターライフ賞を受賞。古い順に、修道士、ミュージシャン、大学教授、心理療法家という異色の経歴を持つ。現在は、魂のある世界を創るためにスピリチュアリティについて各地でレクチャーを行っている。ニューハンプシャー州在住。