第30回
新緑の美しい季節になりましたが、読者の皆様はいかがお過ごしでしょうか?
小生は現在黄色いインコ(たぶん雌ですが性別がはっきりわからなかったので、黄鳴児=キナコと命名)を一羽世話しています。数年前のある夕方、本郷の事務所の近くのセブンイレブンの脇を通りかかったとき、店の脇にあった空き箱の上に黄色い鳥がとまっていました。思わずじっと見つめたら、ピョンと肩に飛び乗ってきて離れないので、何かの縁かと思い、そのまま事務所に戻り、それから段ボールに入れて自宅に連れ帰り、部屋に大きな籠を作ってあげました。
そして、まるで雄のように活発で大食漢のその黄鳴児が食べ散らかした餌をまとめて、ほぼ毎朝向いの大きな屋敷の塀のすきまに固定した黒い容れ物に入れておきます。すると近所の雀たちがたくさんやってきてきれいに片づけていきます。それから塀の上には、いつもではないのですが竹輪を2本ほど置いておきます。するとどこかからカラスがやって来て器用に2本まとめてくわえて持っていきます。また、竹輪を輪切りにしたものやキャットフードを袋に入れ、それを近所で顔なじみの野良猫たちに出会ったときにあげています。こんな風に生き物たちと付き合っていると、味気ない都会の片隅も意外ににぎやかに感じられます。
前回、4月初旬に
『生と出会う--社会から退却せずに、あなたの道を見つけるための教え』(クリシュナムルティ著/大野龍一訳)を刊行予定とお知らせしましたが、ほぼ予定どおり13日に全国配本されました。
今年1月下旬に他界された高橋重敏先輩の御霊前に改めて捧げさせていただきます(追悼文その他については前回の
編集日記29をご覧下さい)。
その高橋先輩が主宰していた「クリシュナムルティ・センター」が閉鎖されたのを機に、先輩の志を受け継ぐかたちで、笹原愛子さんを代表とする「クリシュナムルティの会」が急遽ホームページ
(http://www.geocities.jp/mgpjf469/)を立ち上げましたのでお知らせしておきます。編者も、この会を側面から支援するため、「読書雑記」と併行して「クリシュナムルティ・コーナー」を新たに開設し、これまでに書いたものや未紹介の資料を少しずつ紹介したいと思っています。